商品開発/OEM

【化粧品の実態】オリジナルコスメOEMの原価を詳細に公開

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こんにちは!
最近はWeb広告をネットサーフィンして研究しているハル社長です。

いきなりですが、化粧品の原価知りたくないですか?

私は2017年から化粧品ジャンルへ飛び込み、これまでに30商品以上の化粧品をOEMで商品化してきました。

最初はオリジナルコスメをOEMしたいけど、製造する費用がどのくらいかかるか全く分からず、工場に聞きまくっていました。

結論から言うと、化粧品の原価は正直ピンキリです。

しかし、それでは何の参考にもならないので、今回は弊社で製造した商品を参考に化粧品の原価を実際にご紹介します。

これから化粧品市場に参入を検討してる方や、オリジナルコスメを作りたいと思っている方の参考になれば幸いです。
ではどうぞ。

化粧品OEMの費用項目を分解

化粧品開発ってお金がかかるイメージがあるのではないでしょうか。
実際にはどんなコストがかかってくるのでしょうか。

冒頭でもお伝えした通り、ピンキリな部分があるので、今回は自社で製造した美白オールインワンジェルを参考にお伝えします。

まずこの商品の初期ロットは1,000個です。どんな費用が発生するのか項目別にみていきましょう。

  1. 製品本体
    一つの容器に入っている、オールインワンジェルの原価です。

  2. 容器代金
    ジェルが入っている容器です。今回はジャー容器を採用しました。

  3. 容器に貼るラベル+ラベルの製版代と刃型代(初回のみ別途費用)
    容器に貼るラベルで、表と裏にブランド名や商品名、各種注意事項などを記載して容器へ直接貼ります。
    ラベルではなく、容器に印字をする方がキレイに見えますが、ラベルに比べると納期が長くなってしまう事に加え、 初期ロットが3,000個以下では、費用面でも割高になってしまうため、最初はラベルを採用しました。
    テスト販売をしてみて、3,000個以上の仕入れでも問題ないと思えば、次回の仕入れで容器印字に切り替える作戦です。
    ラベルの製版代と刃型代については、初回のみ発生する費用で、簡単に言うとラベルのテンプレを印刷会社で作る際に発生する費用です。

  4. 商品パッケージ+製版代+木型代+金型代(初回のみ別途費用)
    パッケージは化粧品なのでこだわりました。
    高級感のある厚手の紙を使用し、箔押し(パッケージ表面に凹凸でブランドロゴをいれる事)などを 希望しました。
    製版代+木型代+金型代はラベルと同じように、印刷会社で化粧箱のテンプレを作るもので、初回のみの費用です。

最低ロットでの製造で実際にかかった費用を公開

初期ロット : 1,000個

納期 : 2か月半(パッケージやラベルデザインをすべて提出した後から)

  1. 製品本体 : 448円(税別)×1,000個=448,000円(税別)
  2. 容器代金1個あたり : 150円(税別)×1,000個=150,000円(税別)
  3. 容器に貼るラベル(表裏の2枚合計) : 28円(税別)×1,000個=28,000円(税別)
    ↓※初回のみ別途費用
    製版代一式(表裏の2枚合計) : 12,000円(税別)
    刃型代一式 : 5,000円(税別)
  4. 商品パッケージ : 152円(税別)×1,000個=152,000円(税別)
    ↓※初回のみ別途費用
    製版代 : 25,000円(税別)
    木型代 : 40,000円(税別)
    金型代 : 15,000円(税別)

合計 : 875,000円(税別)

■初回発注(1,000個)の商品単価 : 875円(税別)
■リピート発注(1,000個)の商品単価 : 778円(税別)

いかがでしょうか。

思ったよりも高いと感じた方もいれば、このくらいの価格でできるのかと安く感じた方もいるかと思います。

2回目以降の発注では、初回のみにかかってきた型代がなくなるので、1,000個発注時の1個当たりの単価は97円安くなります。

ご覧いただいたら分かるとおり、型代などの初期費用だけで約100,000円かかっています。

この費用は、発注数量を減らしても同じ金額がかかってくるので、初回発注の数量を減らせば減らすほど、製品1個当たりの単価はどうしても高くなります。

発注ロットが増えると単価も大幅に下がる

化粧品OEMでは、発注数量で単価を下げていくことが可能になります。
その理由はシンプルで、各工場の作業効率が上がる為です。

初回の1,000個をうまく販売でき、リピート発注としてロット数を3,000個に増やし、容器印字に変更した場合の費用をみていきましょう。

ロット数 : 3,000個

納期 : 約3か月(容器にラベルを貼るのではなく印字をするので納期が長くなります)

  1. 製品本体 : 408円(税別)×3,000個=1,224,000円(税別)
  2. 容器代金(容器印字コミ) : 160円(税別)×3,000個=480,000円(税別)
    ↓※初回のみ別途費用
    シルク印刷用版代(初回のみ) : 15,000円(税別)
  3. 容器に貼るラベル : 容器印字に変更のため、0円
  4. 商品パッケージ : 83円(税別)×3,000個=249,000円(税別)

合計 : 1,968,000円(税別)

■商品単価 : 656円(税別)
※シルク印刷用版代は初回のみなので、次回以降は商品単価が5円さらに下がります。

補足説明として、容器印字代と容器本体単価を合算して160円となります。

容器に印字をするのでラベル不要になりますので、1,000個発注時に発生していたラベル代金が0円になっています。

いかがでしょうか?
1,000個発注時と比べ、商品1個当たりの原価が一気に下がりましたね。

実際に販売すると分かるのですが、この原価の差が利益率を大幅に改善します。

1個あたりの利益が100円アップと聞くと小さく感じられますが、3,000個を売れば300,000円の利益が上乗せされます。

例えば、500円の利益が600円に上がるだけでも、粗利率は20%も向上しますから侮れません。

5,000個 / 10,000個発注すると化粧品の原価はどうなる

では5,000個発注時と、10,000個発注時にどうなるかみていきましょう。

5000個発注時

納期 : 約3か月

  1. 製品本体 : 386円(税別)×5,000個=1,930,000円(税別)
  2. 容器代金(容器印字コミ) : 154円(税別)×5,000個=770,000円(税別)
  3. 容器に貼るラベル : 容器印字に変更のため、0円
  4. 商品パッケージ : 69円(税別)×5,000個=345,000円(税別)

合計 : 3,045,000円(税別)

商品単価 : 609円(税別)

10,000個発注時

納期:約3か月

  1. 製品本体 : 365円×10,000個=3,650,000円(税別)
  2. 容器代金(容器印字コミ) : 149円(税別)×10,000個=1,490,000円(税別)
  3. 容器に貼るラベル : 容器印字に変更のため、0円
  4. 商品パッケージ : 59円(税別)×10,000個=590,000円(税別)

合計 : 5,730,000円(税別)

商品単価 : 573円(税別)

このように、数量が増えると工場側の作業効率も上がる事に加え、素材のまとめ買いができるようになるためコストカットができます。

これをスケールメリットと言いますが、数量を少なく発注した場合には、まとめて発注するセラーと比較しても絶対的に商品原価で負けてしまうので、とにかく数を販売して、発注数量を上げる事も販売戦略の一つになります。

1000個以下で作っても商売にならない

発注数別の原価を見ていただいたら分かる通り、化粧品OEMで初期ロットを1000個以下発注では、原価が上がりすぎてしまうので利益を出すことは難しいです。

商品原価の3倍くらいで販売できる販路があれば問題ないと思いますが、ECモールの販売では価格競争に負けてしまいます。

また、1000個以下で発注依頼を受けてくれる工場も少なく、商品化までのハードルも高くなります。

商品原価はピンキリ

今回は自社商品を参考に原価をお伝えしました。

何度も言いますが化粧品OEMは本当にピンキリです。

現在コスメのOEMでは、商品原価を800円以下で製造し、ECモールでは2000円~2500円、定期通販などの広告費のかかる自社サイトでは、4000円~5000円で販売しているケースが多い印象です。

とにかく安く商品が作れればいいと原価だけをみてOEMをしてもうまくいきません。

商品企画をしっかり行い、どこで、誰に、どうやって、広告費はいくらかけていくのかなどを事前に考え、最初に想定売価を決めましょう。

そしていくらで売るのかを決めた後にそこから逆算して、商品原価の算出をする事をオススメします。

正直、化粧品の原価を伝えることは業界内でタブーな部分もありますが、今回は思い切って記事にしました。

弊社では化粧品以外にもサプリメントOEMや洗剤、雑貨(中国製造など)を商品化しています。

こういった商品の原価が知りたい!などあれば是非コメントをお待ちしております。
可能な限り、お伝えしたいと思っています。

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